AMF再割り当てにより、5Gコアは、最初のAMFがUEへのサービス提供に適していない場合に、進行中のRegistration Requestを再ルーティングできます。以下のスライスに関する事例は、gNBが要求をすでに転送した後で、なぜAMFが変わることがあるのかという実務上の疑問を扱います。その答えは、選択時に利用できる情報、加入者データ、登録を引き継ぐための条件によって異なります。
最初のAMF選択が暫定的なものになる理由
gNBは、利用可能なアクセスネットワーク情報と設定に基づいて最初のAMFを選択します。一時識別子や要求スライスなどのRRC情報は、この選択に役立つ場合があります。gNBが最初に加入者のUDMプロファイル全体を取得したり、AMFと同じようにNASを解釈したりするわけではありません。NGAP Initial UE Messageは、NAS Registration Requestを選択されたAMFへ運びます。
説明用の例として、eMBBスライスのS-NSSAI1と、V2X関連スライスのS-NSSAI3に加入し、後者がデフォルトに指定されたコネクテッドカーを考えます。これらのラベルは設定例を表し、標準化されたスライス識別子や自動運転サービスの保証ではありません。使用可能な5G-GUTIやRequested NSSAIがない場合、gNBは手元の情報に基づいてAMF1を選択できます。Requested NSSAIがないことだけで再割り当てが必要になるわけではありません。

加入者データとスライス選択による判断の具体化
最初のAMFは、再ルーティングの判断に必要な場合に、識別、コンテキスト、セキュリティの処理を行います。NSSFへ問い合わせる前に、常に認証の全手順を繰り返すわけではありません。必要なスライス選択用加入者データを旧AMFから取得していない場合は、UDMを選択し、Nudm_SDM_Getを使用して加入済みS-NSSAIとデフォルト指定を取得します。
車両の例では、許可されたスライス選択の結果、AMF1が提供できないAMF機能が必要になった場合に再割り当てが関係します。デフォルトのS-NSSAIは選択への入力であり、それだけで移行を強制するものではありません。要求スライス、加入契約、位置、ネットワーク設定、AMFの機能を総合して判断する必要があります。
スライス選択が必要な場合、Nnssf_NSSelection_Getは、Requested NSSAI、デフォルト指定を含む加入済みS-NSSAI、TAI、その他の該当情報をNSSFへ渡すことができます。応答には、Allowed NSSAI、ターゲットAMF Setまたは設定されたAMF候補リスト、条件に応じた設定済みスライスや拒否スライスの情報が含まれる場合があります。ターゲットAMF Setは候補の範囲を示すもので、必ずしも最終的な単一インスタンスを指定するものではありません。
NRFのディスカバリは条件付きです。最初のAMFは、ターゲットのアドレスが必要で、ローカルに保持していない場合にNnrf_NFDiscoveryを問い合わせます。候補の機能と選択規則が、適切なターゲットの選択に役立ちます。したがって、トレースにNRFとの交換が見当たらなくても、それだけでエラーとはいえません。

直接再ルーティングとRAN経由では条件が異なる
この二つの経路を、あらゆる条件で相互に置き換えられるわけではありません。TS 23.502では、UEと最初のAMFとの間にセキュリティアソシエーションがすでに確立されている場合、最初のAMFは直接転送を使用しなければなりません。RAN経由の再ルーティングでは、そのセキュリティコンテキストが転送されず、UEとターゲットAMFの同期が失われる可能性があります。
ターゲットAMFへの直接転送
最初のAMFはNamf_Communication_N1MessageNotifyを呼び出し、完全なRegistration Requestと該当する登録コンテキストを転送します。これにはアクセスネットワーク情報と、利用可能な場合はSUPIおよびMMコンテキストが含まれます。NSSFから取得した該当情報も運ばれます。ターゲットAMFは登録を継続し、新しいN2終端情報でRANを更新します。ローカルポリシーと加入者データも、この経路の使用に影響します。
gNB経由の間接転送
CM-IDLEから開始された、許可されるケースでは、最初のAMFがNGAP Reroute NAS Requestを送信します。gNBは、AMF Set IDなどの提供情報を使用し、Initial UE MessageをターゲットAMFへ再ルーティングします。これはネットワーク側でのNAS再ルーティングであり、UEに無線アクセスのやり直しを要求するものではありません。CM-CONNECTEDでUplink NAS Transportを介して登録が届いた場合、間接経路はサポートされません。確立済みのセキュリティに関する制約も適用されます。

登録を継続し、実際の障害箇所を確認する
ターゲットAMFは、残りの必要な登録処理を完了します。この手順では、最初のAMFから受信したセキュリティコンテキストが、旧AMFから取得したものより優先されます。Registration Acceptでは、新しい5G-GUTIと該当するスライス情報が提供される場合があります。UEは、内部のAMF選択を自ら管理することなく、登録結果を受け取ります。
要求が最初のAMFへ届いた理由を確認します。利用可能なRRC選択情報、最初のAMFの設定、受信したNGAPメッセージが確認対象です。
加入済みスライスと要求スライス、TAI、AMFのサービス提供機能、NSSFの結果を確認します。選択が条件付きの場合やデータがキャッシュされている場合、参照図のすべての交換が現れるとは限りません。
ターゲットを選択できない場合は、AMF Set、候補の機能、ディスカバリ結果、ターゲットへの到達性を調べます。Reroute NAS Requestが送信されても新しいInitial UE Messageが届かない場合は、RANの再ルーティングとN2接続を確認します。
直接転送では、Namf_Communication_N1MessageNotify、転送されたコンテキスト、ターゲットからの最初のN2メッセージを対応付けます。AMF変更を正常な引き継ぎと判断する前に、セキュリティコンテキストの連続性を確認します。
よくある質問
AMFプールの負荷分散と同じですか。
いいえ。ここで説明するケースは、登録中のサービス提供AMFの適性、特にスライス対応能力を判断するものです。処理容量や重み付けはインスタンス選択に影響し得ますが、トレースに二つのAMFがあるだけでは、スライスの不一致や負荷分散の発生を断定できません。
スライシングを使用するすべてのネットワークで再割り当てが必要ですか。
いいえ。最初のAMFが許可されたスライスに対応できれば、そのAMFで登録を継続できます。Requested NSSAIの欠落やデフォルトスライスの使用だけでは、再割り当てが必須であるという十分な根拠になりません。
UEは新しいRegistration Requestを送信しますか。
説明した再ルーティングは、既存の要求をネットワーク内部で転送します。UEには後続のNAS登録シグナリングが届き、新しい一時識別子が割り当てられる場合がありますが、UE自身がターゲットAMFを選択するわけではありません。
どちらの転送経路が一般的ですか。
標準は導入頻度を定めていません。どちらかが普遍的に優先されると想定せず、実際のメッセージ、接続状態、セキュリティコンテキストから経路を判断してください。
関連する手順と標準
登録済みUEの移動後に行うMobility Registration Update